こんにちは、Nimbus Creationの箭内です。
この度、明治大学にて臨床心理士の養成をされていらっしゃる、諸富祥彦教授より、インターネット・カウンセラー養成講座について対談をさせていただきました。
諸富先生の本を読んだ時から、ずっとお会いしたかったですし、ICは自分や受講生の方々と一緒に、本気で長い時間をかけて作り上げてきた講座なので、社会的にも評価を上げたいと思っておりました(笑)
この度対談が実現して、本当に嬉しく思います。是非聞いてみてください。そしてもしピンときたら、私のメルマガに登録して、ぜひICのオンライン説明会にお越しください。そして、ぜひICに参加してください。それでは本編をスタートします。
(文字おこし)
【諸富】こんにちわ、諸富祥彦です。心理カウンセラーをしております。また、臨床心理学者でもあります。今日は、箭内宏紀さんとお話しさせていただきたいと思います。
私も心理学に大きな可能性を感じて取り組んでいますが、箭内さんも心理学は大きな可能性を感じておられると同時に、とても若く、可能性のある方です。箭内さん、こんにちは。
【箭内】こんにちは。よろしくお願い致します。
【諸富】箭内さんとはどうやって知り合ったのでしたっけ?
【箭内】幸福について研究しようと思いまして、Amazonで本を探っていましたところ、諸富先生の本がヒットしました。早速読ませていただいて、「これはすごい!」と。そして、ぜひ直接お会いして、いろいろな指導を受けたいと思ったのがきっかけです。それでご連絡をさせていただきました。
【諸富】じゃあ私の本を読んでくださったのですね?なんという本でしたっけ?
【箭内】「生きづらい時代の幸福論」。
【諸富】あれは、私のいろいろな苦しみをたくさん書いた本です。あの本を読んでくださったのですね。ありがとうございました。そしてその後、何回かセッションでお会いしましたね。
箭内さんは今、インターネット・カウンセラー養成講座という講座をやっておられますが、これはインターネットでカウンセリングをする人を養成する講座なのでしょうか?
【箭内】はい、広い意味ではまさにその通りです。もう少し細かくお伝えしますと、特にカウンセラーという括りはありません。
今のところ100名以上の方が参加されていますが、中にはコーチやコンサルタント、ヒーラー、占い師、セラピストなどがいらっしゃいます。また、これからそれを始めようとされている方もいらっしゃいます。
【諸富】そういう幅広い人たちが所属しておられるのですね。その講座で、今度新しくクライアントさんを募集されるということで、興味のある方にこの音声を届けるのですね。
【箭内】はい。
【諸富】箭内さんは私も何度かお話ししたのですが、とても志の高い方です、夢があって。私もいろんな若い方とお会いしますが、こういう人はなかなかいないので、ぜひ応援したいと思っています。
【箭内】ありがとうございます。
【諸富】それでは箭内さん、まずはちょっと自己紹介をお願いします。
【箭内】はい、それでは自己紹介させていただきます。名前は箭内宏紀と申します。
現在は福島県に住んでおり、妻と二人暮らしです。先ほどご紹介にあずかりましたインターネット・カウンセラー養成講座、通称ICを運営しています。
心理学で食べていきたいと思う人はたくさんいらっしゃいますが、どのようにお金を稼ぐのかとか、お金に関しては業界的にかなりタブーな話だと思っています。ですが、私はコンサルタントという仕事をしておりますし、そういった方々を支援する仕事をしております。
今日はそのタブーに切り込んで、お金にまつわるいろいろなことをお伝えできればと思っております。
今日はよろしくお願いいたします。
【諸富】そうですね。私も臨床心理士の養成をしていますが、臨床心理士もお金に困っている人が非常に多く、年収200万、300万という方も少なくありません。
そもそもこの業界には、お金を稼ぐことがあまり得意でない方が多いような気がします。その一方で、心理学を勉強することはとても大変なことなので、「もう少し豊かな生活ができるようになってもいいな」という思いがあります。
ただ、私も含めて、お金のことにはとても弱いんですね。私も心理学者ですが、私自身もお金儲けは決して得意ではなく、さらに心理士は薄給や貧困に耐えなくてはならないという雰囲気もあって。
だからこそ、おっしゃったようなタブーとされている部分があるのだと思います。けれどもどこかでは、お金のことが気になるという感じも持っている。
そんなわけで、今日は私たちが苦手なお金の話をしてくださるということで、私も勉強のつもりでお話をお聞きしたいと思います。最初に、どうして私とお話をしてみたいと思われたのですか?
【箭内】はい、先生の本を読みまして、先生ご自身の世界観や、目指されている・あるいは表現したいという雰囲気に惚れてしまったというところがあります。
実際本を読んで、これまでその著者と会いたいと思ったことはほとんどなかったのですが、先生の情報に触れていくうちに、これは特別な何かがあるのではと勝手に思ってしまいまして。ぜひセッションを受けたいという思いに駆られて、実際に受けてみました。
そうしたら、確か初回のセッションで先生に「箭内さんは太宰治の心境なんじゃないでしょうか?」と言われたのです。その時おっしゃっていただいたのは、「選ばれし者の不安と恍惚、共に我にあり」という言葉です。
その言葉に私は、とても衝撃を受けました。私は外見で結構誤解されがちな部分があるのですが、ずっと言語化できなかった部分を初めて会った方にピタリと言い当てられて、完全に惚れてしまったというか、「やられた」と言いますか。
そういったことがあり、ぜひ自分の大事にしているビジネスを、先生から紹介していただきたいと思ったのです。
【諸富】箭内さん、ちょっと今のお話の補足をさせていただくと、こういう心理関係のコンサルタントってなかなかないですよね。
箭内さんは前例がなく、先駆者がいない、自分のモデルになる人がほとんどいない新たな分野を切り開いておられるわけです。こういった仕事はとてもやりがいがあるし、新しい分野を開拓するという喜びが広がって、恍惚とする。
ある意味選ばれしものだと思うのですが、それと同時にものすごく不安もお持ちで、とても孤独ですよね。それで、太宰治の言葉が思い浮かんだのだと記憶しています。
心理学が好きな人は貧乏な人が多い、なかなか心理学で食べていけない、あるいは食べていけてもお金のことはあまり考えていけないような雰囲気があると思うのですが、いかがですか。
【箭内】はい、いろんな方とお話をしていく中で感じるのは、最初は心理学という世界に魅了されて、自分の鬱屈としている部分や生きづらさを感じている部分に希望を見出します。
そして、心理学というものを学んで「これだったんだ!」「これで光が差した」という感覚になり、心理学を生業にしていきたいという希望が強くなり、この業界に入っていく方が非常に多いと思います。
でも、やはりお金を稼ぐということはすごく難しい。それはいろんな構造のせいだと思います。臨床心理士になるにも多額の投資が必要ですし、長い時間も必要。それなら民間の資格スクールに通おうと思っても、まともにセールスやマーケティングなど、心理学を生業にする人のための専門的な教育をしてくれる場所がない。
つまり、食べていきたいという思いはあれど、誰に相談したらいいかわからないという現状があるのではないかと思っています。そういう心理状態というのは、非常に孤独だと思うんです。
それで私は、そういった孤独を感じている方に対して、心理学で食べていくという夢を叶えるための環境をお届けしたい。そして、そういう環境があるんだということを、この対談を通じて知っていただけたらと思っています。
【諸富】私も心理学の中身は教えていますが、どうやって食べていけるかとか、どうやったら稼いでいけるかは、全くわからないです。心理学で食べていくことは私には何も教えることはできない。
箭内さんは心理学で稼ぐことをコンサルティングするという、これまでにいない稀有な方だと思います。具体的にはどんな人が心理学で食べていきたい人なんですか?
【箭内】具体的には先生のようなカウンセラーの方、あるいはセラピストの方、コーチ、ヒーラー、コンサルタント、占い師。そういった活動をすでにされている方もいれば、これからそういった肩書きを生業にしていきたい、お金を稼いでいきたい、人に貢献していきたいという方もいます。
初心者、未経験者から、すでに起業されている方、私がこれまでご指導させていただいた方々の年代をお伝えしますと、だいたい20代から70代までの、非常に多くの年代の方がいらっしゃいます。また、男女比も半々くらいです。
【諸富】なるほど。きっかけはどういうことなんですか?
【箭内】私がICという講座を運営してビジネスをご指導させていただくきっかけとなったのは、実は私自身18歳の頃から心理学で食べていきたいという夢を持っていました。小学3年生の時に、初めて父親に本屋に連れて行かれて、買ったのが「悪魔の心理学」という本です。
【諸富】ああ。
【箭内】今でいうと子ども用の心理学の本だったんですが、そういう心理テストみたいなものがすごく面白いなと思って心理学を学びたいと思ったんです。
実際大学を卒業してカウンセラーとして勤めることができたんですが、会社内のトラブルなどでうまく行かずにやめてしまって。
せっかく恋い焦がれた心理職についたのに、やめてしまうともう一回それになろうとした時に、ものすごく大変だったということも経験しました。
まさにいばらの道で、就職先もほとんどないし、あったとしてもものすごいブラック企業だったりする。だからと言って自分でやろうと思っても、教えてくれる人がいない。とても大変な時期がありました。
【諸富】うん。
【箭内】その後いろんな方に支えられて、今会社をやって、たくさんのクライアントの方々に恵まれていますが、非常に大変だったと思っています。
私は福島県の須賀川市というとても田舎な町に住んでいて、当時はネジをたくさん締める仕事という工場勤務の傍ら、アパートの一室で、パソコン1台で起業しました。
仕事して家に帰ったら自分のカウンセリングビジネスを立ち上げてという、非常にハードワークでありながら、教えてくれる人もいない。全く頼れる人がいない中でやっていました。
心理学で食べていきたいという強い思いを持っているのに、その夢を実現するためのステップを提供してくれる人がいない。だから手探りでやらなければならない。そういうことにすごく悩んでいました。
ですから、自分が食べられるようになったあかつきには、同じ思いをしている人に自分のように悩んで欲しくない、力になりたいという思いがありました。そういういうのがきっかけですね。
【諸富】なるほど。工場勤務しながら立ち上げたんですね。
【箭内】そうですね。
【諸富】 そういうビジネスのノウハウを教えてくれる人がいなかった。確かに私自身も、ビジネスのノウハウなんて全然ありませんものね。心理学を教えている人自身がビジネスのノウハウを知らないのだから、もうやりようがありませんね。
【箭内】例えば今、私から見るとですが、世の中の99%のカウンセラーやコーチの人たちは、60分のセッションを1回5,000円でしよう、という方が非常に多いです。
そのほかにも1回1万円でセッションしますとか、1回1回の切り売りでビジネスをしている方が非常に多いんです。それが一番わかりやすいし、思いつきやすい。
マーケティングやセールスを学んでこなくても、発想として生まれやすいんです。しかし、心理学で食べていきたいという人は、こういう1回いくらというビジネスモデルはやるべきではないんです。
なぜかというと、集客の負担がとても高いからです。また、ビジネスとして成立もしづらい状態になるので、私はあまりお勧めしません。
月収20万円稼ぐのに、1回5,000円でしたら最低でも40〜50回セッションしないといけないんです。
その分集客もしなければいけないわけですから。
よく多くの人が「月収100万円は稼ぎたいんだ」と起業の目安を100万円とおっしゃいますが、1回5,000円のセッションで100万円稼ぐには、200回くらいセッションしなければなりません。
1ヶ月で200回のセッション。それはまず、物理的に不可能だと思います。月収20万円稼ぐのにも、1ヶ月に1人1回セッションするとしたら、毎月40〜50人を集客しなければならない。1人月2回セッションしたとしても、20〜30人です。
でも、セッションってこちらの都合で回数を決められるものではないので、非常に安定しづらいビジネスモデルになります。
Facebookやブログ集客は今非常にはやっていますが、毎月40〜50人もの新規顧客をどんどん集めて有料セッションしまくっているブログなんて、ほとんどありません。
100%無理だとは言いませんが、初心者が手を出すようなビジネスモデルではないと思います。
非常にコストがかかり、採算も取れないのです。月に20万円稼ぐというのであれば、アルバイトした方がよっぽど楽にお金を稼ぐことができる。
【諸富】コストというのは、例えば部屋を借りたりとかですか?
【箭内】部屋を借りるというのもあります。仮にインターネットを使うことをメインにしたとしても、集客費用だったり。インターネットはあまりお金がかからないんですが、それでも1回5,000円のセッションだと集客費用を捻出することはできません。
【諸富】そうか。月20万円稼ぐのも相当大変だと。そんな甘いものじゃないということですね。
【箭内】はい。非常に厳しいです。
【諸富】気持ちが萎えてしまった方もいるかもしれませんね。
【箭内】はい、そうなると単価を上げる発想になりやすく、商品の単価を上げてセールスの仕方をしっかりと覚えていくというのは大事ではあります。
でもここでも大きなトラップがありまして。今起業ブームなので、起業したい人に対してセールスや商品の作り方を教えてくれる人はたくさんいます。
ですので、比較的教わりやすい状態ではあるんですが、教えるコンサルタント自体に心理職で働いていた人がほとんどいないんです。ビジネスの理論を学んだからビジネスを教えてみせますという人がほとんどで、私から見ると実際に心理職を経験したコンサルタントがいないんです。
何が問題かというと、売上を上げることをゴールにしてしまって、お客さん、つまりクライアントを幸せにすることをゴールにできないんです。セッション主導ではないので、単に売上をあげればいいという思考になってしまって、非常に短絡的な商品作りになってしまう傾向がある。
【諸富】確かに、先ほども言ったように心理職になる人って、お金儲けにあまり関心がないから、それでコンサルティングを自分でしようなんて思う人はほとんどいないでしょうね。
【箭内】そういう現状があります。だから、この音声を聞かれている方々に私からお伝えしたいのは、教わる人を間違えないでいただきたいということです。
単にお金を稼ぐというメッセージをいっぱい発信している人は、ゴールをお金儲けにしてしまっています。その状態で、ご自身がビジネスを立ち上げた時に関わる人を本当に幸せにできるかということです。
お金儲けばかりでセッションの技術が伸びないので、中途半端な状態になる可能性が高いと思っています。
私はカウンセラーやセラピストの方が、どんな人にビジネスを教わればいいのかをお伝えしたいと思います。それには、二つ、最低条件があります。教わる指導者の条件ですね。一つは、指導者が行なったセッションの回数です。
指導者自身が、過去にどのくらいセッションを行った経験があるのか。最低でも有料の、1万円以上のお金をもらうセッションを、だいたい3,000回くらいはこなしていないと、見えてこない世界があると思っています。そのくらいをこなしていないと、人の内面に介入するような指導は、なかなかできないんじゃないかなと思います。
もう一つは、ビジネスの指導の基準です。クライアントと同じ分野のビジネスで、最低でも1億円以上の売り上げを上げてきた人でないと、指導は難しいと思います。
なぜ1億円かというと、数千万円レベルでしたら、たまたま自分のうまくいったフレームを、人にも当てはめるだけでいけますが、人数がどんどん増えていくと自分の成功体験だけではマッチしない時が来るんです。
ですので、一人ひとりのパーソナリティに合わせて、得意不得意を考慮しながら差し引きや足し算ができるようになるには、だいたい1億円くらいの経験値や売り上げ貢献値がないと難しい。
これは私の体感値ではありますが、そう思っています。この2つの基準を満たしている人に教わるといいだろうと思っており、手前味噌ではありますが私はこの2つを十分に満たしています。
【諸富】私はビジネスにあまり関わったことがないので、1億円以上なんて言われるとちょっとびっくりしてしまいますが、先ほどおっしゃったようにお金儲けをゴールにすると失敗してしまう。
やっぱり心理学の世界というのは、そういうところが確かにあるのでしょうね。
【箭内】やはり、お金を稼ぐ行為は、あくまでも自分自身が満たされるという自分の目標達成でしかないのです。お金を得て誰かが幸せになっているかどうか、それが心理職には非常に大事なんじゃないかと思っています。
【諸富】それで、どんなことを紹介されたいのですか?
【箭内】はい、私はICという講座を運営しているのですが、ICとはインターネット・カウンセラー養成講座、心理職の方のためにビジネスを指導する場所です。第1期生は65名が参加され無事終了し、第二期は115名が参加されています。そこでビジネスの諸々の指導をさせていただいております。
【諸富】どうなることが目標でやっておられるのですか?
【箭内】ICの目標は、ビジネスのスキルアップと言うことができます。初めて聞く方もいるかもしれませんが、心理職の方々のための商品作り、オファー作りです。あとは電話でのセールスや自分の出会いたいペルソナと呼ばれる顧客対象と、どう出会っていくかのマーケティング部分。
そのほかセッションの方法論やリピート率の上げ方、そう言ったおよそゼロからのビジネスを始めて、お金を稼ぐまでの必要な流れやステップをお伝えしております。結果として売上が上がった方もいれば、まだの方もいます。
これは非常に大事な部分で誤解されやすい部分でもあるので、はっきりと明言しておきたいのですが、私はお金を稼ぐことを目的としたビジネス提供はしていないんです。
売上なんて、はっきり言ってどうでもいい部分なんです。売上は、自分を満たす部分でしかないので、売上を約束するものではありません。
必要なのは、人を幸せにするスキルを持っているかどうか、持っていないならば、それをきちんとつけること。人を幸せにするスキルを身につければ、売り上げは結果的に上がって来ると考えております。また、そういうことを大事にしています。
【諸富】「講座を受けたら必ずこれだけ儲かりますよ」なんてことはやっていないんですね。
【箭内】ないです。それは絶対ないです。
【諸富】ある方に聞いた話なんですが、ある起業講座に行ったら、7、8割の方が心理とかヒーラーという方でびっくりしたとおっしゃっていました。そういう一般の、世の中によくある起業講座やビジネススクールとは何が違うんですか?
【箭内】私のやっている講座と、一般的なビジネススクール・起業塾との大きな違いは、基本的な信念として、三方良しという考え方を非常に大事にしているという点です。
他にも色々な起業塾で三方良しというのは言われていますし、大事にしている人もいるかもしれませんが、私の言う三方良しはちょっと違っています。
私はいかに売上を上げるかということは、全然念頭に置いていないんです。いかにスキルアップをするかという部分に特化して指導しておりまして、売上という部分に焦点を当ててしまうと、すごくギラギラしてしまう。
稼がないと自分はダメな人間なんだという心理状態にも陥りやすくなってしまったり、稼いだとしても顧客が幸せになってなかったり。稼ぐために社会に対して悪影響を与えてしまうこともあるんです。
私は心理職の方に対して、三方良しのビジネスを作りましょうと、強くお伝えしています。そこがかなり、他との違いかなと感じています。
三方良しを初めて聞いた方もいるかもしれないので簡単に解説します。確か江戸時代でしたか、近江商人という古い商売人の哲学で、三方に向けて良しとするような商売をやりなさいという考えです。
三方というのは、売り手、買い手、世間のことで、この三方に向けて正しい商売をやっていけば、どんどん反映していくんだよという教えです。
【諸富】そうすると、三方良しを目指しているのであって、自分だけ良しとならないようにしようと。
【箭内】そうですね。
【諸富】そして逆に、相手良し、世間良しだけにもならないようにしようということですね。
【箭内】その通りです。ありがとうございます。まさにそこが非常に大事な部分で、心理職の方々は非常に貢献する気持ちが強い一方で・・・
【諸富】 そうですね。人の幸せを願ってカウンセリングをやる方が多いですね。
【箭内】一方で、お金を受け取るのがとても下手だという部分があります。無料でやりますよ、とか一生懸命何時間も拘束されてものすごい労働量なのに、たった数千円でいいですよ、などとお金をもらうのが下手な方が非常に多いんです。私からすると、それは自己犠牲的な働き方です。
自分の身をすり減らすような働き方をすると、その瞬間は相手が喜んでくれるかもしれませんが、ビジネスはボランティアではないのでお金の循環を作らなければなりません。
自分を犠牲にするような働き方をすると、長く続けられないということもあります。長く続けられなければ、結果的にこれまでつきあってくれたクライアントの方々が、どんどん満たされなくなっていくわけです。
きちんと長くつきあえるような関係性を作るためにも、相手良し、世間良しだけではなく、自分も満たされるという状況を作らなければならないと思っています。
【諸富】人のために自分を犠牲にして働いて、バーンアウトしてしまう。そういう心理士はたくさんいますよね。それはやめたいということですね。
【箭内】はい。長い目で見ると非常に生産性のないことですし、よくないことですので。
受け取るべきはちゃんと受け取るという、そういった部分も指導させていただいているのが、私のやっているICの特徴かなと思います。
【諸富】この講座に関心はあるけど、自分にはとても無理だろうとか、自信がない、やっぱり貧しくてもやっていく方が性に合っているなんて方もいるかもしれませんが、そういう方にはどんなことをおっしゃりたいですか?
【箭内】確かに、私がやっているようなものを初めて聞く方もいらっしゃるでしょうし、ビジネスにあまり馴染みがない、これまであまり触れてこなかったので、どういう世界かわからないという方もいらっしゃると思います。
そういった方は、非常に恐怖を感じるとも思いますが、私はそういった方のために必ず説明会を開催して販売するようにしております。ICは説明会を開催しないで売ったことは、一度もありません。
それは、本当に必要な方にだけ届けたいという思いがあるからです。
これはビジネス的に見ると、非常に非合理的で非効率的です。必ず一人ひとり、2時間きっちり喋って売るということをやっている会社はほとんどないですし、こちらの都合で言うと非常に手間がかかります。
2時間しっかり喋って、そのあとに「やっぱりいいです、自分には合わないです」という結論に至ることも時々あります。
ですので、そういう面からすると非常に負担はかかるんですが、そうやって売らないと必要がない人にまで売ってしまったり、三方良しにならないと、私は信じています。
不安や恐怖を持っている人にも、お一人お一人にケアできるようにできるように設けているのが説明会ですので、ぜひ説明会に来ていただけたらと思います。
【諸富】興味があると思われた方もいると思いますが、やっぱり気になるのは金銭的なことです。
「もしかしたら、すごい高額なお金を取られるんじゃないか」と思っているかもしれません。受講するにはおいくらくらいかかるのですか?
【箭内】値段を申し上げるのは非常に難しいので、まずは説明をさせていただけたらと思います。
私は、個別指導が専門のビジネスをしています。自分自身のビジネスの状態、会社の状態などによって、単価や契約期間が変わりますので、非常に高額をいただいた例では半年で200万円いただいたことがあります。
なんだかんだ割引して160万円だったのですが、それでも十分高額だと思う方も多いと思います。半年で160万円いただいて、その会社には合計8,000万円程度の利益を出すことができました。ただ、私の運営しているICは、1年間や2年間という長期スパンの講座でありたいと思っています。
また、学生や主婦の方もいらっしゃいますので、半年に200万など出せる方というのは、ほとんどいないと思っています。そういった恵まれた経済事情の方ばかりではないので。
過去の事例でいうと、だいたい50万円くらいの金額であることが多いです。時期によっては変動があるかもしれませんが、だいたいそのくらいを目安にしていただけたらと思います。
1年から2年という長期スパンでの50万円は、高いといえば高いと感じる人もいるかもしれませんが、安いといえば安い。私からすると、200万円いただいた時と50万円いただくときに伝えている内容は、95%くらい一緒なので。
【諸富】あ、200万でも50万でも、95%は内容が一緒なんですね。
【箭内】内緒というところがありますので、非常にお得だと思います。これも重要なポイントですが、分割払いも導入しておりますので、だいたい月々のご負担で、回数にもよりますが、最大24回まで対応しています。
学生からフリーターの方まで参加していただいておりますので、月に1万円から3万円くらいでしたら、どのような方でも大丈夫かなと思っています。
これも添えておきたい部分なのですが、日本人の4割くらいは年収が300万円以下と言われている時代となっています。私自身も工場勤務の時は、年収でいうと270万円くらいでした。
その時からずっと強く意識していたのは、年収300万円以下ということは、その程度の貢献しかできていないということです。ですので、私は自分にどんどんお金を投資して、人に貢献できるスキルを身につけていかないと、それ以上のお金は稼げないと思っていたんです。
当時の工場勤務の時は、手取りで14万円とか17万円で、非常に薄給だった時期がありましたが、その当時からビジネスのために貯金したり、自分に投資するということはずっとやっていました。
26歳の時に年収1,000万円を超えて、
【諸富】すごいですね。
【箭内】ありがとうございます。
やはり貧乏な時代もあったので、妻の影響もありますが倹約する面が非常に強く、今は毎月70万円くらい貯金しています。しかし、それでもかなりの額を投資することを心がけています。
年収300万円以下の方は、自分自身にどんどんお金を投資していかないと、さらにそれ以上の額を手に入れるのは、今の日本だとすごく難しいんじゃないかと思います。
ただ、やみくもに投資すればいいわけじゃなく、優先順位があるのでそれは間違えていただきたくないですが、大事な視点だと思います。
【諸富】確かに心理士の方で26歳と言ったら、まさに年収200〜300万円の方が多いのが現状で、もっと豊かになりたいという思いを持っている方も多いと思います。
年収200〜300万円の方から見たら、この受講料は高いと思われる方もいるかもしれませんが、今のお話ですと、長い目で見れば自己投資をしたほうがいいというお考えですね。
【箭内】はい。
【諸富】私も2日間で28,000円という金額でワークショップを年に7回やっていますが、これでもやっぱり高いと思われる方もいるし、逆に「諸富先生、もうちょっと取ってくれないと私たち困りますよ」とおっしゃる方もいます。
ですので、その辺はフォーカシングといいますか、自分の内側に響かせて本当に長い目で見て、何が大事かを判断し、自分の人生を考えていただきたいと思います。
自分の内側に響かせて自分で考えるのが大事だと思いますが、やっぱり将来を見て投資するというのは本当に大事なことだと思います。それでは、実際に関心を持って、入ってみたいという方は、どうすればいいのでしょうか?
【箭内】はい。ICの募集に関しましては、メールマガジンでお伝えしていますので、ぜひメルマガに登録をいただけたらと思います。そして、説明会開催の案内がいきますので、ぜひ説明会に飛び込んできていただけたらと思います。
【諸富】最後に、お互いに今思っていることを一言ずつ申し上げたいと思うのですが、まずどうぞ。
【箭内】わかりました。そうですね、私はこれまで、4、50人くらいの方と、こうやってお話をさせていただいたことがあるんですが、一番緊張した回でした。
やっぱり緊張しましたね。
【諸富】それは申し訳ないです。
【箭内】いえいえ、それは先生がどうこうではなくて、私自身がなんか・・・なんかあったんでしょうかね(笑)
でも非常にいい時間でした。
【諸富】そんなに緊張しているように見えなかったですけどね。
【箭内】そうですか?ちょっと緊張しましたね。
でも非常に有意義な時間だったと思いますし、この音声を通じて、私や諸富先生の新しいご縁といいますか、素敵な出会いやご縁がこれから生まれていけばいいなと思っております。
【諸富】そうですね。ご縁ということでいうと、私も50歳を過ぎているのですが、今更世界を変えたいとか、内側から革命と言っています。
一言で言うと、私は心理学というのは凄いツールだと思うんです。一人ひとりが自分の内側から幸福になって、しかもそれがお互いに影響を及ぼして、全世界が良くなっていく、社会全体が良くなっていくという。
私も20代の頃に心理学を勉強してワクワクドキドキして、これは確実に世界がよくなるために、世界が必要とする道具なんだというトキメキがありました。
私は今でも、心理学にはそういう可能性があるのだと思っています。
ぜひ、これをお聞きした人、一緒に心理学に夢を持って勉強して、一人ひとりが最高の幸せを目指していく、そしてまた、最高の幸せを持った一人ひとりがつながっていって社会が変わる。世界が変わるという、トランスパーソナルなネットワークが作れていければいいなと願っています。
【箭内】非常に胸が打たれますね。
私はそういう感覚に恋い焦がれたんだと思います。
あの本には直接的には書かれていなかったと思うんですが、なんか見えたんですよね。「あっ!この人だ」みたいな。
自分がやっていった先に、諸富先生はきっといらっしゃるんだ、だから教わるならば諸富先生から教われば、きっといいだろうと、なんかすごくチャチな言葉ですが、そんなふうに思いまして。
【諸富】ありがとうございます。
本当に心理学に夢を持った人間同士、一人ひとりの最高の幸福を目指して、そして世界をよくするために頑張っていきましょう。