ご挨拶
皆さんこんにちは。箭内宏紀です。
2019年より一般財団法人日本催眠術協会の理事である南裕さんより、催眠術の個人レッスン(108万円〜)を受けていました。
この度、レッスン課程を全て修了いたしまして、かねてより作りたかった「催眠術」に関するクラスを開講する運びとなりました。
その名もゆるふわ催眠クラブです。
ゆるふわ催眠クラブとは?
まずは、ゆるふわ催眠クラブの名前の由来についてご説明させてください。
「ゆるふわ」とは何か。ぶっちゃけていうと単なる思いつきなのですが、思いついて以来、この名前(またはその感覚)は今の催眠業界に必要な存在だと感じるようになりました。
というのも、催眠業界はネガティブなイメージを有しているからです。
残念ながら、そのイメージには根拠があります。第一に、全体のごく一部ではあるものの、催眠を通じて人を騙したり、私利私欲を果たすために用いている人がいること。場合によっては催眠を犯罪(多くの場合、女性へのセクハラ、性的暴行)に使って、実際に被害相談・報告が確認されています。
恐ろしいことに、TVに出演していたり、書籍を出版していたりして、業界の権威者として知られている催眠術師も、催眠を通じて上記の悪行をしています(名前は伏せますが、実名を数人、確認しています。そして大変悲しいことに、セクハラやパワハラは被害として声を出しづらいので、泣き寝入りになることが多いようです)
また、悪行をする人が催眠を学ぶ傾向があることは、心理学に明るい人や、業界に近しい人なら驚くことではないでしょう。というのも、催眠は良くも悪くも人をコントロールするものだからです。催眠術士と被験者は心理学でいうところの「支配・服従」と言う関係性に陥りやすいため、
(1)精神的に稚拙・未成熟な人
(2)過度な自己愛を持っている人
(3)万能感(自分は何でもできる特別な人間だという感覚)を求める人
が手を出しがちです。
簡単にいうと「なんでも俺のいう通りにしろ!」とか「なんでも自分の思い通りにならないと気が済まない」という自己愛性パーソナリティ障害/またはサイコパスの人(またはその可能性がある人)が催眠に過度な魔力を感じて、それを追求する傾向があります。
確かに催眠には魔力があります。他人をコントロールし、意のままに突き動かす力があります。だからこそ、施術者には高い倫理観やプロ意識が求められます(後述しますが、私が催眠を学ぶにあたって教師に南裕さんを選んだのは実績と同様に人に対して誠実で、真摯な印象を受けたからでした)
そういう背景があるからこそ、私は催眠が正しく広がるべきだし、その効果が必要な人の手に届けばより良い社会になると考えていました。そこでたまたまた頭に思いついた「ゆるふわ」こそ「安心」「安全」「楽しい」をかわいく(←これ大事)表現してくれるワードだと感じている次第です。
そんなわけで「ゆるふわ催眠クラブ」というものを作りました。
私は死者と話したくて催眠を学び始めた
実は、2017年、2018年と続けて、私はクライアントの女性をガンで無くしています。50代、まだまだお若い、早すぎる死でした。私はフォトグラファーとして、ポートレートを撮影することも仕事のひとつなのですが、おふたりとも写真を撮らせていただきました。
両名ともに夏の日のことでした。ガンという大病を患いながらも、髪を綺麗にセットし、仕立ての良いブラウスやワンピースを着て、可憐な花のように微笑む姿。よく覚えています。あの日はとても暑かった。そして撮れた写真はどれも素敵で、とても美しかった。東京、京都、名古屋。いろんな街で共に過ごした時のことを覚えています。
そして大阪の入院先の病院へお見舞いに行き、体重が痩せ、髪も抜け落ちた彼女の「箭内さん、せっかく来てくれたのに、こんな姿でごめんね」と振り絞るように話すあの姿を思うと、私は胸が痛くてたまりません。私はなんて無力なのだろう。死とは何なのだろう。私はこの出来事から何を学ぶべきなのだろう。絶望しました。
絶望からの一筋の希望
絶望しました。何に? それは人の死がこれから何百回も待ち受けていることに対してです。私は大変ありがたいことに25歳からICをはじめ、400名近い方とのご縁に恵まれました。9割以上は私よりも年上です。最上で、80代の方がいます。70代の方もいます。10代まで、全ての年代の方がいらっしゃいます。
寿命通りに順当に行けば、私は最低でも数百回は人の死を体験しなければならない。考え過ぎかもしれません。でも、私はそう思ったし、今でもそう思っています。福島の田舎町からたったひとりで始めた小さい会社に、こんなにたくさんの人が出会ってくれて、縁を持ってくれた。そして、お付き合いしてくださったのだから。私にとってそれは、そこに対する感受性は、私は持っていたいんです。
で、さあ、ここから困りました。人の死はつらいものです。別れはつらいものです。だからこそ、死生観をもち、自己と人生との距離感、生きるとは何か。死ぬとは何かという自分なりの哲学を持たなければならないと感じました。
死生観を持つために、宗教に入ろうかとも考えました。私も凝り性(というかオタク)なので、伝統宗教から新興宗教まで、かなり多くを調べましたが、どれもピンと来ませんでした。何か宗教的なものに所属するという感覚もそんなにワクワクしませんでした。「何か良いものはないだろうか」と思っていた時に、たまたま南さんのHPを見つけました。
南さんと他の催眠術師との違いはスピリチュアル(精神性)や生と死、愛についての造詣が深く、とても共感できる内容だったこと。それとキャリアの長さ。実績の豊富さでした。そして「あ、南先生から催眠を習ってみたら、いろいろ答えが出るかも」と思ったのです(ただ、実際のところ、亡くなったふたりと話すのはだいぶ後になりました。
というのも、私はその当時ロマンス活動に没頭していて、催眠を学ぶとどんどん恋愛の能力が上がっていったのが楽しくてたまりませんでした笑 多分天国で、「箭内さん、マジしょうがねえな笑」と呆れられていると思います笑)
そんなこんなで長々と書きましたが、南さんのレッスンはめっちゃ楽しかったです。レッスン中にも、早く催眠を覚えたかったので独自で勉強会を開きました。述べ60名以上。100時間以上のティーチングを行いました。レッスンが終わってすぐに「ゆるふわ催眠クラブ」を作ったのですが、これまでの心理学の経験、ビジネス指導の実績などもあり、数日で満席御礼となりました。おかげさまで、たくさんの人に感謝の声をいただきました。
↑ビデオの12:20頃に箭内が瞬間催眠をかけています。アドリブで、準備なしなので、すごくリアルですね笑。ちゃんと学べば一瞬で催眠術をかけられるようになります。
動画を見ていただくとわかりますが、男女、年齢問わず様々な立場の方がご参加くださっています。本当にありがたいことです。まだまだUPできていない写真や動画もあるのですが、それはまた追々。若干心苦しい点としましては、「ゆるふわ」と言いつつ、講師の私が全然ゆるふわな雰囲気じゃないということ。そこだけなんか微妙に詐欺みたいな感じなんですが笑
今後活躍が期待される公認インストラクターの皆様は総じてゆるふわな方々です! なので、これからゆるふわ催眠クラブに入ろうと思っている方はぜひお楽しみに。私も全回ではないと思いますが、何度かはお話し合いできる機会があると思います。
これからも社会に良いものを作って、人生をより良いものにしていきましょう〜。それでは!
追記:
第1期が終了した際の感想動画です。